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吟　白田岳序

棋樹の西風枕簟の秋
きじゅのせいふう　ちんてんのあき
楚雲湘水同遊を憶う
そうんしょうすい　どうゆうをおもう

高歌一曲明鏡を掩う
こうかいっきょく　めいきょうをおおう

昨日は少年今は白頭
さくじつはしょうねん　いまははくとう

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詩文の意味

美しい庭の大木に秋風が立ち、枕やたかむしろが冷ややかなものを感ずる秋

むかし、楚山、湘水のあたりを行遊したことを思い出した

夢のような追憶の世界を描いて、思わず声高らかに歌をうたって、

はっと気がつき鏡を覆ってしまった。

もう紅顔の美少年の姿は、とうに白髪の人になっていたのだ