家兄に寄せて志を言う
かけいによせて こころざしをいう
廣瀬武夫
勤皇の大義 太だ分明
きんのうのたいぎ はなはだぶんめい
報国の丹心 七生を期す
ほうこくのたんしん しちせいをきす
伝家一脈遺風在り
でんかいちみゃく いふうあり
盟って名声を挙げん 弟と兄と
ちかってめいせいをあげん ていとけいと
君に忠を尽くすという大義は、我が家にとっていかにもはっきりしていることである。
国恩に報いようとするわが真心も、「七たびこの世に生まれかわって朝敵を滅ぼさん」
といった、かの楠木公の精神と同じである。
忠節を尽くそうとするこの遺風は、先祖代々伝わって来たのであるから、この度もまた
必ず、兄弟ともに武勲をたてて、我が家の名をあげたいものと心に誓っている。